圏外編集者、という本を読み終える。
一気に読んだ。3日くらいで。
読みたいものが、もしあれば、読めばいい。
それがないから、作るだけだ。
そして自分は作品を作るアーティストではなく、
批評家でもなく、
報道をするジャーナリストだ。
ということを具体的な仕事も交えながら書いている。
とても面白かった。
結局データは参考でしかなく、本当のところなんて誰にもわからない。
自分の感覚が全てで、その感覚も足を使って実際に見て、触って、
初めて身につくものでしかない。
心のもやが晴れた気がした。
それでいて金を出す人は説得できなければならない。材料は必要だ。
著者は最終的に、より直接的に読者とコミュニケーションできる
WEBに活路を見出したそうだ。
それは一つの判断だし素晴らしい考え方で、それでいいと思う。
けど、マスメディアは未だ「マスメディア」だし、
権威も影響力も非常に大きい。
うまくそれを乗りこなすアイデアとロジックを組み立てる必要がある。
支配されるのではなく活用する手立てをもっと考えないといけないのかもしれない。
マスメディア側もそれに気づいた上で、いろんな策を立てているのが行動から見えている。
radikoのタイムシフトもそうだ。
ラジオ自体、いま窮地に立たされてしまっているメディアだけど
だからこそ生き残るための策を次々講じる姿は学ぶべきことがたくさんある。
ラジオはリアルタイム性に価値のあるメディアだけど、
それが損なわれるわけではないし。
むしろ可能性が広がるだけだ。
最近は芸能人のラジオでの発言がネットニュースで話題になることもある。
それを見た人が確認しにくる、なんてこともあるかもしれない。
SNSで共有できるようになったのも大きな変化だ。
確実に、生活者の行動に最適化していると思う。
次は、コンテンツが、変化したプラットホームをどう乗りこなすかが見ものだ。
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