朝が来る

朝が来る、という小説を読んだ。

朝の連ドラにタイトルがよく似ているが、実は東海テレビで最近ドラマ化された作品のほうだ。

主な登場人物は、父、母、両親の年齢にしては幼い息子、
そして「広島のお母ちゃん」と呼ばれる「息子」の産みの母親。

はじめは母の視点で、なんてことのない家族の日常と小さなトラブルの話から始まる。


トラブルは無事解決するものの、その直後から一点のシミのような、
なんとも不穏な動きが生じる。

そこから物語は両親の過去に遡る。

前半はそんな風に立ち上がりつつ、
そこから「広島のお母ちゃん」に主人公がうつり、
激動の人生をリアルに描き出していく。

心情や描写が行動のフリになったり、その逆もあったり、
というのが心地よいリズムで連続する読みやすい作品。

フリも良い意味でわかりやすい。

伏線、伏線した作品が漫画でも小説でも映画でも苦手なのだが、
これはちょうど良かったように思う。

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